No.298『意欲が自信を生む』

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人生を積極的に楽しむためには、「自分に自信をもつ」ということが欠かせません。
しかし、自分に自信のない人は、「自信」とはいったいどういうものなのか、まったく実感がえられず、雲をつかむような話に聞こえてしまうのではないでしょうか。

「100万円を稼ぐ方法」というのであれば、具体的、現実的に考えることができます。実際に100万円を手に入れたかどうかは、「実感」ではなく、明らかな「事実」として認識することができます。
しかし、「自信」などというものは、目には見えず、「あると言えばある、ないと言えばない」というような、あやふやなものでしかありません。
ほかの誰がなんと言おうが、自分が「自信がある」と言えばあることになるのです。
「自信をもつ方法」は何かと問われれば、いい加減な答えに聞こえるかもしれませんが、「とにかく、自信をもってしまえばよい」という以外にないのです。

「自信をもちたい」というのは、それ自体が目的ではなく、「自信をもって、何かを成しとげたい」という願望があるはずです。
仕事で成績を上げたい。恋人やたくさんの友人をつくりたい。地位や財産を築きたい。自分が生きた証をこの世に残したい。
人によって目的はさまざまですが、その根底に共通しているものは、「他人に認められたい」という欲求です。
「他人が認めてくれないから、自信がもてない」と言っていては、いつまでたっても自信はもてません。
自信をもって行動することによって、他人から認められるのです。
さらに言えば、自分に自信がもてれば、「他人から認められるかどうか」ということはどうでもよくなるのです。

「自分に自信がもてない」という人は、「自信があると言いきってしまえば、もし失敗したときに、笑われたり、責められたりするのではないか」という不安があるのではないでしょうか。
「自信がない」と言っておけば、失敗しても恥をかかずにすみます。失敗することへの怖れが、「自信をもちたい」という欲求を抑えつけてしまうのです。

さて、「失敗」とは何でしょうか。
失敗することを極度に怖れてしまう人は、失敗というもののとらえ方を間違っているのです。
自信とは、「必ず成功する」と保証することではありません。そんなことは誰にもできないのです。
誰でも、仕事でしくじってしまうこともありますし、親しかった友人と仲たがいしてしまうこともあります。
失敗のない人生などありえません。
重要なのは、「失敗とどう向き合うか」ということです。

仕事で失敗をしたなら、迷惑をかけた人に謝り、誠意をもって対応しなければなりません。金銭的な損害を他人に与えたなら、自分でまかなえる範囲であれば弁償すべきでしょう。
恋人を「必ず幸せにする」と誓ったのに、付き合っていくうちに意見が食い違い、うまくいかなくなって別れてしまうこともあります。そういうときは、「嫌になったから別れる」の一言ですませるのではなく、相手を傷つけないように配慮しながら、きちんと自分の気持ちを説明しなければなりません。

自信をもつために必要な心構えは、「どのような結果になっても、誠意をもって対応する」ということです。
自分に自信のない人は、「失敗して他人からひどく責められた」という経験があるために、失敗を怖れるようになってしまったのかもしれません。
しかし、それはきっと、「失敗したから責められた」のではなく、「責任を逃れようとしたり、やる気のない態度を見せたりしたから責められた」のです。
「絶対に失敗してはならない」と思いつめるあまり、失敗そのものを隠そうとしたり、「はじめからやる気なんかなかったのだ」と言ってごまかそうとしたりしたのではないでしょうか。

人は誰でも失敗するものです。他人の失敗を責めることができるほど完璧な人はいません。
失敗を責められることを怖れる必要はないのです。
中には、やたらと他人のあら探しをして難癖をつけたがる人もいますが、その人もまた、他人から責められ続けたために、恐怖が怒りに変わってしまったのでしょう。そんな人の言うことに惑わされることはありません。

自信とは、「自分の人生に関わるすべてのことは、自分の問題である」と受け入れる意欲です。「言い訳をしない」「他人のせいにしない」「すべては自ら望み、自ら決めたことだ」という覚悟です。
心の底から「何かを欲する」ということが、自信の源なのです。
「何もする気が起こらない」という人でも、「他人から認められたい」という欲求はあるはずです。その欲求を「だから、自分はこうしたい」という意欲に変えればよいのです。

繰り返しになりますが、意欲と誠意をもって行動し、たとえ失敗したとしても、他人から責められることはありません(責められても、気にすることはありません)。
責められることを怖れ、責任を逃れようとしたり、失敗をごまかそうとしたりすることが、もっとも恥ずべきことなのです。
もちろん、何事においても全力をつくすことは必要ですが、「絶対に成功する」という確証などもてなくてもよいのです。
ことの成否にかかわらず、「少なくとも今、成しとげようという意欲があるか」ということが重要なのです。

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