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たかたまさひろ(著)

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No.218『うまく会話をするために』

好きな異性と話をするときは、緊張して何を話せばいいのか判らなくなってしまうものです。
話すことを事前に考え、頭の中で練習していても、実際に会って話をしていると、自分の思惑通りには進まず、結局言いたいことの半分も言えなかった、という経験のある人も多いのではないでしょうか。
引っ込み思案な人は、「うまく会話のできない自分は、つまらない人間だと思われただろう。恥をかくくらいなら、はじめから何も話さないほうがましだ」と、ますます自信を失い、他人を避けるようになってしまうかもしれません。
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好きな人の前でドキドキするのは当たり前のことです。
ただ、緊張するばかりで何も話ができないのでは、人間関係を楽しむことはできません。
何のために会話をするかといえば、互いを理解し合うためです。
会話というものは目的ではなく手段にすぎないのだと考えれば、気持ちはずいぶん楽になるはずです。

どうすればうまく話せるか。そんなことをいくら考えても、会話はうまくなりません。
そういう人は、「いかに自分を格好よく見せるか」ということしか考えていないからです。
「うまく話そう」としてしまう人は、「私は明るく、話題が豊富で、頭の切れる人間である」と思われたいだけなのではないでしょうか。

自分を格好よく見せるためだけの会話など、相手にとってはおもしろくも何ともありません。
どれだけうまく話したとしても、中には「よくしゃべる人は嫌い」という人もいるでしょう。
相手の立場を考えず、自分の都合だけでしゃべる人は、あまり好かれることはありません。
「どう話すか」ではなく、「何を話したいか」が重要なのです。

好きな人のことはいろいろ知りたい、もっと理解したいと思うものでしょう。
トーク番組のインタビュアーになったつもりで、「いかに相手の魅力を引き出すか」を考えて話せばよいのです。
自分をアピールするためではなく、相手を理解するために話すのです。
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自分をアピールすることばかり考えると、「失敗したらどうしよう」と尻込みしてしまい、かえってうまく話せなくなってしまうものです。
相手の魅力を引き出すためだと考えれば、失敗も何もありません。たとえうまく引き出せなかったとしても、自分が恥をかくわけではないのです。

英語を学ぶために、語学学校に通ったり海外に短期留学をしたりする人がいますが、単に「英語ができたら格好いいから」という理由だけで習っても、なかなか上達はしません。
「海外でやりたい仕事がある」「外国映画を字幕なしで観たい」「外国人の恋人と話をしたい」などという具体的な目的がある人は、外国語の習得も早いものです。
外国語を習うということは、何かをするための手段にすぎず、それ自体が目的ではないのです。
いくら外国語がうまく話せても、話す内容をもっていなければ意味がありません。

うまく会話ができるようになるとき、それは、「どうすればうまく話せるか」などということを忘れたときです。
相手は、自分を品定めする試験官ではないのです。
うまく話せないならば、にっこり笑いながら相手の話を聞くだけでもいいのです。「相手と一緒にいることを楽しむ」ことが何より最優先です。
顔をひきつらせてぎこちない会話をするよりも、心からの笑顔を見せるだけのほうが、相手に安らぎと信頼を与えるでしょう。
会話の本来の目的は、あくまで「相手と心を通い合わせ、信頼関係を築くこと」なのです。
(おわり)

ありがとう ロングセラー 45刷
こころのおそうじ。(だいわ文庫)
たかたまさひろ(著)
定価 770円(税込)

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メッセージ No.210-219
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