No.187『悪循環を断ち切る』

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自分に自信がもてない人は、「どうせ私はダメな人間だ」「どうせ私は皆に嫌われている」と卑下する癖がついてしまっています。
「もっと自信をもて」と言われても、「何をやってもうまくいかないのは事実だし、嫌われているのも事実なのだから、何に自信をもてばよいのか判らない」と思うかもしれません。

しかし実際は、「私はダメな人間だ」と自己暗示をかけることによってやる気を失うから失敗してしまうのだし、「どうせ皆に嫌われている」という卑屈な態度によって、他人に敬遠されてしまっているのです。

恋人に嫌われることを怖れ、つねに「私のこと好き?」と尋ねなければ安心できないという人がいます。
そうしておけば、もし振られたとき、「好きだと言ったくせに、あれは嘘だったのか」と相手を悪者にして、少しでも自分が傷つくことを避けることができるからです。

うわべだけの優しさを求め、他人の心と向き合うのを怖れるから、他人に愛想をつかされる。ますます他人を信用できなくなり、他人を警戒し、試し、厳しく追求するようになる。そういう態度こそがうとまれ、人は離れていく。
自分に自信のない人は、無意識のうちに、「私はダメな人間で、皆から嫌われている」という状況を自らつくり出し、それを実証しようとしてしまっているのです。

ある弱いスポーツ・チームがあるとします。
試合に負けてばかりいるので、ファンは少なく、観客はほとんど入りません。
観客が少ないので、選手への報酬も少なく、優秀な選手はほかのチームに取られてしまいます。
優秀な選手が集まらないので、いつまでも試合に勝てません。
試合に勝てないので、なかなか観客が集まりません。この繰り返しです。

チームの側からすれば、「報酬が少ないから強くなれない」。
観客の側からすれば、「勝てない試合を見る気がしない」。
この悪循環を断ち切るには、やはり選手の側が「少ない報酬でも、精一杯がんばって強いチームになる」しかないでしょう。

他人が認めてくれないから自信がもてない。自信がないから認めてもらえない。その悪循環を自分から断ち切らねばなりません。
他人から認めてもらえなくても、とにかく自分から他人に心を開くよう努力するのです。

自分に自信をもつための具体的な方法としておすすめするのは、日常のささいなことでも他人に感謝するということです。
コンビニの店員さんが明るい笑顔であいさつをしてくれて、気分が和んだなら、心の中で「ありがとう」とつぶやく。
車の運転をしていて、ほかの車が道を譲ってくれたら、「ありがとう」。
友人が愚痴に付き合ってくれて気分がすっきりしたら、「ありがとう」。
公衆トイレを使うとき、清掃をしてくれた人に「ありがとう」。

一日の生活の中でも、他人に感謝すべきことは数え切れないほどあります。
「今日は何回感謝できるだろう」と、ゲームをするような感覚で楽しんでみてください。
つねに他人に感謝し、自分がどれだけ他人の好意に支えられて生きているかを自覚していれば、たまに不愉快な思いをさせられても、それほど気にならなくなります。
そして、だんだん他人を好きになり、自分の心に余裕が生まれてきます。
自分に余裕が出れば、他人を思いやることができるようになり、他人からも好かれるようになります。

他人に愛されることを求めれば求めるほど、押しつけがましい人としてうとまれ、愛されることを求めない人ほど、付き合いやすい人として慕われます。
愛される人間になるための近道は、愛されなくても不安にならないよう自信をつけることです。

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