No.181『愛情を活かすために』

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お金を儲けたり、やりがいのある仕事に就いたりと、幸せの形はさまざまありますが、やはり誰もが求めている究極の幸せは、愛情に満ちた豊かな人間関係の中で生きていくことでしょう。

他人から愛されたり、何かをしてもらったりすることは、うれしいことです。
しかし、「何かをしてもらったからうれしい」のではなく、「相手の心遣いに感謝し、相手を大切に思い、そのおかげで自分の心が豊かになること」がうれしいのです。
他人から受けた愛情は、自分の心で温め、育てるものです。
それをわきまえていなければ、際限なく相手に愛情を要求し、ついには逆に敬遠されるはめになってしまいます。

どれだけ泣きついても、脅しても、自虐的な態度で同情を誘っても、他人の心からの愛情をえることはできません。
むしろ、強要すればするほど、相手の自由な意志を阻害し、真の愛情を遠ざけてしまいます。

他人から愛されることは、何ものにも代えがたい、貴い価値のあるものです。
なぜ価値があるかといえば、どんな手段を用いてもけっして自分の力では手に入れられないものを、他人がまったくの善意で、無償で与えてくれるからです。

他人から愛情を強制的に引き出すことは絶対にできませんし、自分を愛してくれる人を選ぶこともできません。
相手が自らの意志で愛してくれること以外に、愛される方法はないのです。
私たちにできることは、自分から他人に精一杯の愛情を示すこと、そして、他人からありがたくも愛情を受けたとき、それを最大限に活かせるよう、つねに自分を磨く努力をしておくことだけです。

大学合格を目指して懸命に勉強をすることは、何かを学びたいという目的があってこそ、意義があります。
単に親を喜ばせたい、高い学歴をえて自慢したい、という目的だけのために受験勉強をした人は、大学に入学した途端、無気力におちいってしまいます。
まったく勉学の意欲もなく一流大学に入った人よりは、明確な意志をもって小さな会社に就職した人のほうが、はるかに有意義な人生を送っているといえるでしょう。

外からの評価だけで成功、失敗は決められません。
愛されることは幸せな人生を送るために不可欠ですが、愛されるだけでは幸せにはなれないのです。

他人からの愛情は、幸せを「与えて」くれるものではなく、自分の幸せを「増幅して」くれるものです。
ゼロに何をかけてもゼロにしかなりません。ただ漫然と他人の愛情を要求するだけでは、せっかくの愛情を無駄に使い捨ててしまうことになってしまいます。
自分なりの生きがい、喜びという軸があってこそ、他人の愛情が活かされるのです。

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