No.174『習慣を変えてみよう』

たかたまさひろの本 累計30万部
リラックスブック
リラックスブック
こころのおそうじ
こころのおそうじ
こころが休まる本
こころが休まる本

秋から冬にかけては特に、朝なかなか起きることができず、一日中気分も晴れないということがあります。
そういうとき、朝の1〜2時間、人工的な光を浴びることによって、うつ状態が改善されることがあります。
生体のリズムの狂いは、身体の問題ですから、精神力でどうにかなるというものではありません。

やる気が出ない、自信がもてないと悩んでいる人は多くいますが、そういう人たちのもっとも大きな問題点は、すべてを「心の問題」で解決しようと努力してしまうことです。

ジョギングをして息が上がったときは誰でも、深呼吸で息を整えようとします。
人前で極度に緊張してしまうとき、怒りで頭に血がのぼってしまったときなども、大きく深呼吸をするだけで、ずいぶん冷静になれるものです。
無理に「心を落ち着けよう」などと思わず、ただ深呼吸をすることに集中してください。
呼吸が整えば、自然に心も落ち着きます。

花粉症は、体の免疫機能が過剰防衛してしまうことによって起こります。
花粉そのものに毒性はないのに、体が敏感に反応し、異物を必要以上に排出しようとして、かえって体に害を及ぼしてしまうのです。
心の疲れも同じように、他人に責められたらどうしよう、嫌われたらどうしよう、と傷つくことを過剰に怖れる心理によるものです。
ほうっておけば何の問題もないのに、自ら問題をこじらせてしまっているのです。

うつは、誰でもかかる可能性のある病気であり、原因はストレスや遺伝的体質ともいわれていますが、まったく理由もなくかかることもあります。
適切な投薬治療を受ければ、必ず治る病気なのです。
冷え性であることが精神的な問題でないのと同じように、うつにかかりやすい体質であることも本人の責任ではありません。

重度のうつにかかってしまう人は、その原因を突きつめて考え、精神力で切り抜けようとするから、よけいに症状を悪化させてしまうのです。
まわりの人は、善意のつもりで励ましたり慰めたりしてくれることもありますが(それもいけないことですが)、それをことさら自分への非難や過剰な期待だと受け止めてはいけません。
どのような病気も、治療のためには、生活習慣を変えるなどして、体調を整えるということが重要です。

単なる身体的な不調にすぎないのに、それを精神の弱さだととらえ、「なぜ自分がこんなことに」と、いたずらに悩んでしまっている人がたくさんいるのです。
新年を機に、その習慣を変えてみてはいかがでしょうか。

緊張して体がこわばっているときは、肩を回してリラックスすれば、心も楽になります。
夜なかなか眠れないときは、適度な運動をして体を疲れさせれば、自然に眠気が襲ってきます。
ストレスがたまりそうになったとき、思い出してみてください。
「精神を鍛える」などと意気込まなくても、ほとんどの精神的な問題は、習慣を変えるだけで解決するのです。

No.170 - 179
前の10件 次の10件