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No.165『自分の価値を認めるには』

自分に自信がもてない人は、他人からの賞賛をえようとやっきになってしまいます。心の空洞を他人に埋めてもらおうとするのです。
他人から認められることは、喜ばしいことには違いありませんが、それだけを目的として努力しても、自信にはつながりません。

体の栄養にたとえるならば、他人からの賞賛は、サプリメントのようなものです。食事をとらずに、サプリメントだけで栄養を補給しようとするのは、健康的ではありません。
心にとって本当に大切な栄養、すなわち自信をえるためには、自分の心で自分を認めなくてはならないのです。
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自信をもつために、何かをえようと必死で努力する必要はありません。
「何もしなくても、何もえなくても、自分はこの世に存在するだけで価値がある」と考える癖をつけるしかないのです。
頭がよい、金持ちである、こういう業績を残した、などという条件付きの自信というものは、本当の自信ではなく、他人と較べての優越感や虚栄心にすぎません。
自分に自信をもつ唯一の方法は、無条件で自分を認めることです。

自分に自信がもてず悩み苦しんでいる人も、はじめから自己無価値感をもって生まれてきたわけではないでしょう。
まだ正しい判断力をもち合わせていなかった子供のころに、まわりの卑怯で臆病な人間によって、「お前は価値のない人間だ」という間違った考えを植え付けられてしまったのです。

生まれたての赤ん坊は、言葉も生活様式も判りません。人から学んで覚えていくものです。
日本人に生まれた子供は、日本語を習い、日本の生活の仕方を覚えます。アメリカ人に生まれれば、アメリカのそれらを身につけます。
考え方も同じように、人から教えられて身についたものです。生まれつきもっていたわけではありません。
思い込みによって身についたものですから、心のもち方次第で変えることができるのです。

自己無価値感に苦しむということは、子供のころから染みついていた自分の考え方の間違いに気づくということです。
もっとも怖ろしいことは、間違いにさえ気づかず、自分の意志をもてぬまま、無為に一生を終えることです。
間違いに気づくことは、幸いです。成長したことの証拠なのです。自分が正しい意志に目覚めたことをはっきりと認めてください。
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なかなか自分の価値を認められない人が陥っている勘違いは、「自分の価値を自分だけで認めても、それは結局、独りよがりな自惚れであり、現実から目をそらしているだけの自己欺瞞であり、ごう慢で無責任な態度なのではないか」ということではないでしょうか。

そんな心配はいりません。人は、自分を認められれば、ますます謙虚になり、他人を尊重し、自分の人生に責任をもてるようになるものです。
自分で自分を認められないから他人に認めてほしい、と要求ばかりしている人のほうが、よっぽどごう慢で無責任なのです。

他人を完全にコントロールすることはできません。
自分がコントロールできるのは自分の心だけであり、自分の心をコントロールできるのは、自分だけなのです。

といっても、何でも自分ひとりで抱え込んで苦しむことはありません。困ったときには友人の助言を求めてもよいし、淋しいときには恋人に慰めてもらってもよいのです。
しかし、他人に認めてもらうということは、足りない栄養を補うサプリメントにすぎないということを忘れてはいけません。
しっかりとした食事で栄養を摂るのが本筋です。
自分で自分を認めた上で、確認のために他人の意見を参考にするのはよいでしょう。
(おわり)

ありがとう ロングセラー 45刷
こころのおそうじ。(だいわ文庫)
たかたまさひろ(著)
定価 770円(税込)

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メッセージ No.160-169
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