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No.138『陰口を言われたとき』

どこの社会にも、陰口や噂話の好きな人というのは存在します。そういう人に手を焼いている人も多いことでしょう。
陰で自分の悪口を言われているのではないか、自分の評価を落とすようなことを言われているのではないか。そう考え出すと不安で仕方がなくなることもあります。

仮に、誰かが陰で自分のことを「あいつは、人当たりはよいけど、実は腹黒いやつなんだ」と悪口を言いふらしたとします。
そのとき重要なのは、ふだん自分がまわりの他人にどのように接しているかということです。

他人が皆、自分を本当に腹黒い人間だと思うのなら、自分の信頼度はしょせんその程度だったと反省しなければなりません。
他人は、その人の言った悪口だけを信じたのではなく、ふだんの自分の態度などを総合的に判断して、「ああ、やっぱり」と納得しただけなのです。

ひとりの人間にどんな陰口を叩かれようとも、自分が日ごろからきちんと信頼されるような言動をとっていれば、まわりの他人は信用してくれるはずです。
信用をなくすのは、悪口を言った人のほうです。
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根も葉もない嘘を言いふらされたとしても、自分のことを信用してくれている人は、ちゃんと確認し、自分の言葉を信用してくれるはずです。
嘘を真に受けて疑うような人は、自分にとって重要な人ではありません。陰口を言われても言われなくても、どうせそんな人との健全な付き合いは望めないのですから、気にすることはありません。

人が誰かの悪口を言うとき、そこには他人の評価を落とそうという悪意が込められています。
なぜ他人の評価を落とす必要があるのかというと、そうまでしなければ自分の相対的価値を高められないと思い込んでいるからです。
悪口を言う人は、もっと他人から認められたい、しかし自信がなくて自分をどう表現すればよいのか判らない、他人がうらやましくて仕方がない、という劣等感とひがみでいっぱいなのです。

まわりの他人はちゃんと判っています。
陰で悪口を言われることを過敏に怖れる必要はありません。損をするのはいつも、悪口を言われた側ではなく、言った側なのです。
陰口を言われることを怖れるひまがあったら、少しでもまわりの人との信頼関係を強める努力をしたほうがよいでしょう。

そして、自分が他人の悪口を耳にしたときは、それを鵜呑みにせず、自身の考えでその人を判断してあげなくてはなりません。
自分の目で見て、自分の心で感じて他人を評価しているならば、逆に自分が誰かの悪意によって評価を落とされることへの怖れもなくなるはずです。
まともな人は、悪口ばかり言っている人の言葉には惑わされないものです。
(おわり)

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こころのおそうじ。(だいわ文庫)
たかたまさひろ(著)
定価 770円(税込)

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メッセージ No.130-139
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