No.128『今、幸せを見つける』

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未来に希望を抱くことは、自分を向上させるエネルギーとなります。
しかし、「希望」は、現状の不満から目をそらすための言い訳に使われることもあります。
いい学校に合格すれば、いい会社に就職すれば、理想的な恋人を見つければ、あの憎い人さえいなければ……。「こうすれば、自分は幸せになれるのだ」と、仮定の話ばかりして、現実を見ようとしない人がいます。

自分は貧乏だから不幸なのだ、と思っている人は、たとえ金持ちになっても幸せにはなれないでしょう。
貧乏は悪いこと、裕福はよいこと、と較べてしまっているところに問題があるのです。それは幸不幸の問題ではなく、他人との競争意識であり、自分さえよければよいという利己心にすぎません。
そういう人は、裕福になれば、逆に貧しい人を見くだす嫌味な人間となるだけです。

私たちは、ついまわりの他人と較べて、自分の不運を嘆いてしまいます。較べることによって人間の価値を決めつける愚かさが、私たちを苦しめるのです。
私は彼よりも裕福である、私は彼女よりも美人である、私はあの人よりも健康である……。較べてしまった途端、人間の価値は、数値によって計られるモノに成り下がってしまいます。

自分の思い通りになることが幸せではないのです。思い通りになれば、やがてそれにも慣れ、飽きてしまいます。
不幸とは、自分の心が決めるものです。他人によって「お前は不幸だ」と決めつけられるものではありません。
同様に、幸せも自分の心が決めるものです。幸せになる唯一の方法は、「自分は幸せだと思うこと」です。それ以外にありません。
「他人が認めてくれなければ、幸せになれない」と思っている人は、永久に幸せにはなれません。

「自分の思い通りになることによってしか満足できない」というごう慢さが、よけいに私たちから幸せや喜びを奪っていきます。
「こうならなければ、自分は幸せになれない」と言い訳をする前に、今見つけられる幸せを探してみてください。
もしあなたが、自分は不幸であると嘆いているなら、なおさら、その中で見つけられた喜びこそが、本当の揺るぎない幸せなのです。

けばけばしいネオンで飾り付けられた都会の街では、夜空を見上げても、星を見ることはできません。光は、闇夜でしか見ることができないのです。
暗闇に差す一筋の光こそが、私たちに生きる希望を勇気を与えてくれるものです。
現状に満足できない人は、たとえどれだけ恵まれたとしても、幸せにはなれません。
当たり前だと思っていたことを見直し、改めて感謝の心をもつことに、自分が自分であることの喜びが生まれます。

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