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No.108『自分に自信をもつためには』

自分に自信をもつためには、何かを得る必要があると思い込んでいる人がいます。
もちろん、目標をもって努力するのはよいことですが、なにより重要なのは、その動機です。

他人からバカにされるのが悔しくて、必死で勉強し、一流大学に合格したとしても、本当の自信はもてません。それは、単なるさもしい優越感、虚栄心です。
今度は、自分より偏差値の低い学校をバカにするようになるでしょう。「バカにされる側」から「バカにする側」に移っても、ただ虚しさが残るだけです。
「学歴の低い人間は、バカにされても仕方がない」という前提そのものが間違っているのです。
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自分に自信のない人が、自信のないままに何かを得ても、それは真の実りとはならず、「他人を見くだすための道具」となるだけです。
偽りの自信で身を固めても、他人から尊重されることはありません。
むしろ、「高い学歴を得てもなお、自信がもてないということは、もともとの自分の価値は非常に低いということなのか」と、さらにはげしい劣等感に苦しめられます。

恋人から見捨てられるのが怖くて、自分の感情を押し殺し、何でも言いなりになり、精一杯尽くしたとしても、よけいに愛されるということは絶対にありません。
「恋人から尽くしてもらわなければ満足できない人」は、どれだけ尽くしてもらっても、感謝することはなく、うまく相手を利用しているという支配欲を満たしているにすぎないのです。
そんな人にいくら尽くしても、愛は得られず、逆に、「これだけ尽くしても認めてもらえない私は、いったい何なのだろう」という不安に苦しめられるだけです。

懸命に努力しているのに、空回りして、まったく実を結ばないと悩んでいる人は、努力の「動機」が間違っているのです。努力することに疲れ果て、自分を見失ってしまいます。
不安をごまかすために努力しても、実を結ぶことはありません。
それどころか、「こんなに努力をしても報われないということは、ありのままの自分は、まったく価値がないということなのか」と思い込んで、よけいに自信を失う結果となってしまいます。
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不安を克服できるのは、不安という心のとらわれを忘れたときです。
「自分に自信がもてない」という悩みから解放されるのは、「すべての人から尊重されたとき」ではなく、「他人から賞賛されたいという欲求を捨てたとき」です。
心が安らぎ、満たされるのは、「死に物狂いで努力して、何かを得たとき」ではなく、「ありのままの自分の価値を認められたとき」です。

「他人に勝ったり、何かを得たりしなければ、自分に自信がもてない」と思っているかぎり、どれだけ必死で努力しても、本当の自信はもてません。
自信をもって生きている人は、「特別な努力をしなくても、そのままの自分に価値があるのだ」と思っています。それは、ごう慢でも怠惰でもありません。
ひとつの逆説ですが、ありのままの自分の価値を認められる人ほど、真の向上心をもち、実りある努力をすることができるのです。

「自分の喜びのために生きている人」は、けっして自己中心的なわけではありません。自分の成長のために努力し、自分で自分を評価し、満足できます。
他人に何も求めません。自分に自信があるから、すすんで他人も認めてあげることができます。

がつがつと何かをむさぼり求めてばかりいる人は、積極的なように見えて、実は受動的なのです。
「他人から認められること」という外部のものさしによってしか自分の価値をはかれず、どれだけ高い地位や多くの富を得ても、幸せにはなれません。それは、自分が心から求めていたものではないからです。
つねに他人の目を気にして、自分を認めてくれない人には怒りを感じ、そんな自分の浅ましさにますます嫌悪感を抱くだけです。
何も求めず、現在の自分の境遇に満足し、感謝できる人こそが、本当の意味で能動的、主体的に生きていけるのです。
(おわり)

ありがとう ロングセラー 45刷
こころのおそうじ。(だいわ文庫)
たかたまさひろ(著)
定価 770円(税込)

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メッセージ No.100-109
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