No.095『判断力を磨く』

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こころのおそうじ
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こころが休まる本
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頭がよいということには、ふたつの意味があります。記憶力のよさと判断力のよさです。
学校では記憶力が重視されがちですが、実社会で生きていく上で本当に必要なのは、判断力のほうです。
会社を経営するには判断力がもっとも強く要求されますし、恋人を幸せにするにも、記憶力よりも判断力のほうがはるかに重要です。

デートにどの洋服を着ていくか、ファミリーレストランで何を注文するか、映画を観るか遊園地に行くか……。
何を決めるにもなかなか判断ができず、迷ってばかりいる人がいます。そういう人にかぎって、決断した後も、「やっぱり別の選択をすればよかったのではないか」と後悔し、悩んでしまうのです。
選択に悩めば悩むほど、「本当にその選択は正しかったのか」といつまでも気にかけてしまいます。自分の意志で自分の道を歩んでいるという充実感が得られないのです。

ある本に、「重大な選択に迷って、なかなか決断ができないときは、コインを投げて、表か裏かで決めればよい」と書かれてありました。
会社を辞めるか辞めないか、結婚するかしないか……。人生を左右する重大な選択に迫られているときに、コインで決めろと言われたら、「けしからん」と腹を立てる人もいるかもしれません。

しかし、AかBかの判断に迷うということは、「AとBのどちらを選んでも、大差はない」ということを意味しているのです。
ファミリーレストランで、「洋食を注文するか、和食を注文するか」を迷ってしまう人は、「洋食も和食も同じくらい好き」だからなかなか決められないのです。
洋食か和食か、どちらか一方が絶対的に好きだという人は、迷うことはありません。「どちらでもいい」から悩むのです。

つまり、長い時間をかけて選択に悩めば悩むほど、その問題は結局、どちらを選んでも差はないということを意味します。差がはっきりしているなら、迷うことなく決断がつくはずなのです。
なかなか決断がつかない問題こそ、コインでも投げて適当に決めればよいのです。どちらを選んでも、大きな失敗にはならないのですから。

判断力とは、「つねに正しい選択をする」ということではありません。「自分の責任において判断を下し、その結果に後悔しない」ということです。
Aを選んだ後、「やっぱりBにしておけばよかった」とくよくよ後悔する人は、Bを選んでも後悔していたことでしょう。
後になって「なぜBを選ばなかったのだろう」と悔やんでも仕方がありません。決断したときは、そうは思わなかったのです。

もちろん、熟慮するということは大切です。何も考えずに突っ走ってしまうのもよくありません。しかし、長い時間をかけて悩めば悩むほどよいというものではありません。
悩んでばかりいる人は、結局、どういう結果になっても悔いが残り、満足できないのです。

選択そのものは、たいして重要ではありません。大差がないからこそ悩むのです。後は、「覚悟を決める」だけです。
一度決めたら、自分の選択に自信をもち、後ろを振り返らない、ということが重要です。それが自分への自信につながります。

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