No.093『どうせやるなら、楽しんでやる』

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こころのおそうじ

こころが休まる本

いつも「忙しい、忙しい」と不満を言っている人の話をよく聞くと、そのたくさんの「忙しい用事」とは、ほとんどが、わざわざ自分でつくり出したものです。
もしそれらの「忙しい用事」がなくなって暇になれば満足するのかというと、そうではなく、また新しい用事をつくり出すのでしょう。

仕事の用事、他人と会う用事……。「忙しい人」のスケジュール帳は、「しなければならないこと」でびっしり埋まっています。
しかし、それらの予定は、本当は「しなければならないこと」というよりも、「自分から求めているもの」なのです。
自分がお金を稼ぎたいから、または生きがいを感じたいから仕事をしているのだし、他人との良好な関係を保ちたいから人と会っているのです。

貧しくてものんびり暮らしたいと思えば、働きすぎる必要はないのだし、ある人との関係がそれほど重要でないなら、会う必要はないのです。「しなければならないこと」のほとんどは、自分にとって「得」だから、自分で選択しているのです。
その点をはっきり自覚していれば問題はないのですが、「いやいややらされている」と感じてしまうと、大きなストレスとなってしまいます。

仕事がつまらない。嫌味な上司がいるので会社に行きたくない……。
ある会社に勤める以上、いろいろ嫌な思いをすることもあるでしょうが、その会社に勤めること自体を誰も強制してはいません。そんな権利など誰にもありません。人は誰でも、職業を選択する自由があるのです。

ほかに条件のいい仕事があるのなら、移ればいいのです。いえ、もしそうなら、文句を言う前に、迷うことなくそうしているはずです。
今の仕事が、現時点では、自分にとって「もっとも条件のよい仕事」なのです。
転職しても、待遇がよくなるとはかぎらない。危険を冒すよりも、現状に満足したほうが得策だ。逃げる前に、できるかぎり辛抱してみよう……。自分の頭でそう判断したのではないでしょうか。
自分のために働いているのですから、どうせなら「いかに楽しむか」を考えたほうが得策です。

恋人や友人に不満があっても、「自分が付き合いたいから、付き合っているのだ」という大前提を忘れてはいけません。
本当に嫌なら、自分にとって何の益もないと思うなら、付き合わなければよいのです。

「いやいやながら、仕方なくやっていること」は、本当に仕方のないことなのでしょうか。「しなければならない」と判断したのは、ほかでもなく、自分自身ではないでしょうか。
そうであるなら、それは紛れもなく「自分のために」やっていることなのです。
誰かに強制されたわけではなく、自分で選択した結果なのです。

どうせやるなら、いやいややるよりも、楽しんでやったほうが、はるかに人生は明るくなります。
仕事がつまらないのではなく、人間関係が楽しくないのではなく、「いやいややらされている」と思い込んでいるから、楽しくないのです。
嫌ならやめる。やるなら、楽しんでやる。どちらかに決めましょう。
ただし、生真面目な人は、「楽しまなければならない」と無理に自分に言い聞かせてしまいがちですが、それは逆効果です。「疲れたら、また休めばいい」と気楽に考えましょう。

「会社に行きたくない」と、なかなか布団から出られない朝……。
「自分のためにやっていることだ。どうせやるなら、楽しんでやろう」と気持ちを切り替えれば、ずいぶん気が楽になります。

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