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No.024『考え方の癖を直そう』

自分の性格を直したいと思っている人はたくさんいることでしょう。
性格というものは直らないのだ、と最初からあきらめてしまっていませんか。
性格とは、考え方の癖であるといえます。
悲観的な性格の人は、何でもものごとを悪い方に考えてしまう癖がついている、あがり症の人は、人前に出るとすぐに、恥をかいたらどうしようと考えてしまう癖がついているのです。

人間は、安定を求めるようにできていますので、自分の行動をパターン化しようとします。
さまざまな局面にぶつかったとき、そのたびに一から対処法を考えていては疲れてしまうので、「こういう場合にはこうする」と、自分なりのパターンを決めてしまうのです。
行動や思考のパターンを習慣化して、安定を図ることで、人間は安心します。
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お酒好きの人にとって、お酒を断つということは、とてもつらいことです。
しかし、実は、「お酒を飲むのをやめる」ということ自体がつらいのではなく、「身についた習慣を断ち切る」のがむづかしいのです。
はじめのうちは気分が落ち着かず、イライラすることもありますが、それを克服し、逆に「お酒を飲まない」ということが習慣となれば、それに慣れてしまうものです。
お酒自体に罪はなく、お酒がよいか悪いかという問題ではありません。単に、人間が習慣を変えるということは、安定性が崩れるので不安を感じる、というだけのことなのです。

性格も、それ自体がよい、悪いと考えることはありません。
「悪い性格を直せない自分は、ダメな人間だ」などと思う必要はないのです。
乗り物酔いをする人は、乗り物に乗るたびに「また酔うに決まっている」と思い込むから、本当に酔ってしまいます。
あがり症の人も、人前に出るたびに「また自分は緊張するに決まっている」と思う癖がついてしまっているから、本当に緊張するのです。

性格を直そうと思ってもなかなかできないのは、人格の問題というよりも、習慣化した考え方のパターンを断ち切ることに不安を感じるからです。
あなたが自分の性格を直したいと思うなら、考え方の癖、その習慣を変えればよいのだと考えれば、ずいぶん気が楽になります。

何をするにも、慣れるためには時間がかかります。しかし、いったん慣れてしまえば、今度はそれが当たり前になるのです。
転校や転勤により、生活環境ががらりと変わる場合、人は誰でも、不安を感じます。しかし、それも一時的なもので、やがて新しい環境に順応してきます。
性格も同じで、新しい性格に慣れるまでの我慢なのです。ほんの少し勇気を出して、はじめの一歩を踏み出してみてください。
(おわり)

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こころのおそうじ。(だいわ文庫)
たかたまさひろ(著)
定価 770円(税込)

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メッセージ No.020-029
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