No.019『自己愛をもとう』

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人を愛するためには、まず自分を愛することが絶対条件です。
「自分を愛する」とは、他人を顧みず、わがまま勝手、利己的になるということではありません。
不安や虚栄心から生まれるのは、まったく逆の、ゆがんだ形の自己愛です。
真の自己愛とは、「はっきりと目覚め、自分の足でしっかりと地面を踏みしめながら歩いているという実感をもつこと」です。

仕事がつまらない、恋人が冷たい……。自分の人生への不満を、他人のせいにしてはいませんか。
悪いことを他人のせいにすれば、一時的に楽なように思えますが、結局は自分自身を苦しめることになります。
目覚めなくてはなりません。

現代では、人生を自由に選択できます。
どんなに消極的な選択であっても、それは自分の意思で選んだ結果なのです。
「いやいやながら、人の言いなりになった」のだとしても、「自分の主張を通して面倒なことになるより、人の言いなりになる方が楽だ」と、最終的に決断を下したのは、自分自身です。

人間の尊厳にかけて、どうしてもやりたくないことは、凶器を突きつけられて脅迫でもされない限り、拒否することができるのです。
それによって何らかの不利益を受けても、自分で選択したことであれば、後悔はないはずです。

自分の人生が他人の意思によって決められてしまうのだとしたら、生きることに何の喜びがあるでしょう。
私たちは、奴隷でもロボットでもありません。
「選択をしない者は、選択しないという選択をしているのだ」と、外国のことわざにあります。
紛れもなく、自分の選択の積み重ねの結果が、現在の自分なのです。

すべてが自分の思い通りになるわけではありませんが、自分で道を切り拓こうと最大限の努力している人は、人間として魅力があります。
もっともつまらないのは、自分の意思をもたずに、何でも他人任せにしておきながら、不満ばかり言っている人です。

もちろん、何でも悪いことを自分のせいだと考えて、落ち込んだりする必要はありません。
自分が、自分の人生の主人公になると考えればよいのです。

石につまずいて転んだら、石に腹を立てるのではなく、立ち上がって、今度はつまずかないように注意して歩けばいい。
道を間違えたら、標識の間違いを責めるのではなく、もとの位置へ引き返して、やり直せばいい。
そう考えるだけで、ストレスも、心の傷も、大きく減少するはずです。

正しい自己愛をもっている人は、いきいきとして、目が輝いています。
自分自身を心から愛せる人が、他人も愛することができるのです。

No.010 - 019
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