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たかたまさひろ(著)

こころのおそうじ

たかたまさひろ(著)

こころが休まる本

たかたまさひろ(著)

No.008『嬉しい気持ちを表現しよう』

人を愛すれば、自分も愛されたいと願うのは当然のことです。
しかし、「相手は自分のことをどう思っているのか」ということばかり気にして、臆病になったり、卑屈になったり、嫉妬に駆られたりしては、自分が辛い思いをするばかりでなく、相手にも負担を与えてしまいます。
身勝手な愛情は、思い通りにならなかったときには、憎しみ、恨みに変わります。

相手の立場になって考えてみてください。
「あなたは、私のことを愛してくれますか? 私を傷つけると許しませんよ」
と、取引でもするように、警戒しながら接してくる人のことを、好きになれるでしょうか。

「私はあなたのことが好きなのだから、あなたも私のことを好きになるべきです」という押し付けがましい態度は、まったくの逆効果です。
それは愛ではなく、「自分の自尊心を満たすために、他人を利用しようとしている」だけなのです。
人を利用し、支配しようとすることは、愛とはまったく対極の行動です。

あなたが他人に利用されるために生きているのではないのと同じように、他人もあなたに利用されるために生きているのではありません。
他人の心を、コンピュータに命令を与えるように操作することは、不可能です。
不可能なことにやっきになって、神経をすり減らしても仕方がありません。

人を愛するためには、強い意志とともに、開き直りにも似た淡白さも必要です。
恩着せがましく愛を要求すれば、相手はたいてい、息苦しさを感じて、離れていきます。
「あなたが私をどう思おうと構いません。ただ、私は、あなたの側にいて、あなたと話をすることが、嬉しくて仕方がないのです」
という態度の方が、はるかによい印象をもたれるのではないでしょうか。

素直に、無邪気なほどに、自分の好意を表現するだけでいいのです。
「自分と一緒にいることを楽しんでくれる人」を嫌いになる人は、まずいないでしょう。
自分にできるかぎりのことをして、後は、宝くじでも買ったつもりで、運を天に任せましょう。
(おわり)

ありがとう ロングセラー 45刷
こころのおそうじ。(だいわ文庫)
たかたまさひろ(著)
定価 770円(税込)

イライラ、ムカムカ、カリカリ…自分の気持ち持て余していませんか?読むだけで嫌な気持ちがなくなります
メッセージ No.001-009
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